ホワイトボードの文字が消えない原因は?
ホーロー製ホワイトボードで文字が消えない場合、イレーザーの消し方やマーカーの使い方に原因があることが多いです。
下記に該当する場合、書いた文字が上手く消えないことがあります。参考にしてください。
1.専用マーカーで書いた後、すぐにイレーザーで消した
いわゆる「早書き・早消し」をすると、文字を消すための準備である「剥離層」の形成が整っていません。
剥離層の形成には10~20秒程度かかるため、その間のイレーザー使用は控えることをおすすめいたします。
剥離層の形成後、インクが乾燥した状態になってから拭くときれいに消すことができます。
2.書いた文字を長期間消さずに放置した
書いた字を長期間に渡って放置したままにすると書いた文字が消えにくくなる場合があります。
剥離層が時間とともに揮発してしまい、ホワイトボードに固着してしまうためです。
3.専用マーカーを使用しなかった。マーカーとの相性が悪い
ホワイトボードで『書く』『消す』という相反する2つのことを実現させるため、専用マーカーには剥離剤を含ませてあります。
通常のマジックペンとは異なりますので必ず専用マーカーをご使用ください。
また、専用マーカーでも各メーカーによって顔料などの調合配分が違います。そのため、ホワイトボードとの相性が悪いと専用マーカーで書いたにも関わらず、イレーザーでうまく消すことができない場合があります。
4.キャップを緩く締めていたマーカーで書いた
マーカーのキャップの締めが緩いままですと、インク成分のバランスが崩れます。このため消えづらくなったり、書いた文字がかすれるなどの不具合が起こる場合があります。
5.細かい傷がボード面にある
細かい傷がボード面にできているとインクが傷の溝に入り込んでしまい消えにくくなります。
6.照明や見る角度によって文字が残っているように見える
蛍光灯などの照明器具や日光の当たり具合、また、見る角度によっても文字が消えずに残っているように見える場合があります。
7.拭き取りが不完全のため、剥離剤がボードに残ってしまっている
剥離剤が完全に拭き取られていない場合、文字の無色の影が残ることがあります(ゴースト現象)。
この場合は水拭きで完全に拭き取ってください。
8.基本的な対処法
書いた文字が消えない場合は下記の2点を行ってください。
①よく絞ったきれいな布で水拭きをします。
②そのあとに、乾いたきれいな布で水分を完全にふきとってください。
その他、日々のお手入れ方法については別の記事で紹介していますのでそちらもご参照ください。
9.まとめ 文字が消えるようにするには環境作りが大切です
結局のところ、文字が消えやすい、消えにくいという現象はボード表面のコンディション、イレーザー、マーカーペンの保存方法や使用頻度、ボードの設置環境など多くの要因がそれぞれ相互に作用した結果です。
環境によってホワイトボードの性能が大きく左右されますので、定期的にお手入れをして品質保持に努めましょう。
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